水の月

水面に映る 風にゆれる月

両手ですくう束の間の夢達

 

恋より深いものがどんなものなのか

私は知っていたのだろうか

 

何もない心の静寂が苦しい

寂しい気持ちの忘れ方なんて

知るんじゃなかった

 

空の月に手が届かなくても

届きたくて 切なくて 苦しい方が

私らしいことに 今 気づいた